恵矢の、のぼり道くだり道
詩、言語造形、シュタイナー、ことば、読み聞かせ、他のこともいろいろ。言語造形朗読家&詩人恵矢が、日々思ったことを書きます
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残念だけど、けじめがない
 アントロポゾフィのムーブメント内で、
(といっても、ドイツやハンガリーはそうでもなかった)
まだまだ非常に課題だなあと思うのは
実は金銭というけじめです。

 これが実にあやふやで、お金にあやふやだと
他のことも恐ろしいくらいに、あやふやです。

「アントロポゾフィなのに、お金のことを言うんですかあ???」

みたいなべっとりした雰囲気が存在しているせいか、
雇い主やワークショップの主催者は
それを利用して、言い値にしたり、
あとから勝手に時給が下がっていたこともあった。
当たり前にサービス残業というのは良く聞く。

 でもそんなこと、みんなが好きで,理想のためにしていると
たぶん思っていて
それが搾取だってこと自体、
たぶん意識してないと思う。

 アントロポゾフィだからって、他と違ってきちんとしてる、
ということはまったくない。

 というか、他と一緒、
あるいは他以下、というのが現状です。

 他と一緒というのは、強い立場の人が
弱い立場の人を搾取している。
 でもたちが悪いと私が思うのは、
なまじアントロポゾフィなので、
自分たちはいいことをしている、と
思っているみたいなところだ。

 おそろしい。
理想というものを持ったムーブメント内は
けじめをつけづらくなるのが、難だ。
特にお金。

 
 怪しい新興宗教かどうか、見極めるつぼに
お金を搾取しているかどうか、
があるのと同じように
お金でけじめをつけられない、というのは、
何かがすざまじくいびつだということの現れだと、
私は思う。

 お金に象徴的に現れる何かがイヤだった。
ヴォルテを立ち上げて11年目。
 
 ヴォルテは他のいわゆるスクールや塾が、
収益をあげていくスタイルをとるのとは対照的に
私がコツコツ一人で教えていく。

 レッスンで人生が変わっていくことを考えると、
そして他の人には変わって教えてもらえないことを考えると
まだまだ安価だと思っている。
目に見えないものに対して、しっかりお金をもらうように、
とシュタイナーが言っていて、
その通りだと,私も思う。

 それでも講座の中には、ご奉仕価格みたいなものも作った。
それは昨年、十年ヴォルテをしてきて、
初めてまとまってお休みをいただいたときに
収入がなくなって、すんごく大変だったことがあったのがきっっけです。
通帳の数字を見ながら生活していました。

 そのとき、大変だから、みんなも大変だろうなあと思ったんです。
思い切りご奉仕価格のクラスも作ろうと
思ったのだ。ふつうは大変だから、もっと値上げするんだろうけど。

 縁あって、三人の子を持つようになって
子どもってお金を食べていきてるんじゃないかと思うくらい
大変だ。
お金と時間と心。そういうのを吸って生きてる。

 アントロポゾフィかどうか、関係なく、
最初の出会い方や、
約束を守れるかどうか、
お金や契約はどうか、
そういう基本的なところで、
けじめをつけることができて、
初めて、スタート地点、ゼロに立てるところ、
あると体験しました。

 そこになんかあると
必ずあとで、変なことが起きる。

 お金が絡むときに、フェアな感覚が
弱い立場の人にするかどうか、
そこまでいった初めて、
始まることのできるものって
あると思うな。

 自分たちが知らずに搾取していて
物質主義がああ!!!と言えないよ

というわけで、無料のニュースレターは続けていく。

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人間しかできないこと
 ベッキーってすごいんだなと思いました。
志村どうぶつ園という番組で見ました。


 新宿歌舞伎町で猫が倒れていて
見つけた男性、
そのノラ猫を
安楽死ではなく、生きる力にかけて
ある獣医の先生が手術しました。

 猫は小さな体で手術を持ちこたえました。
猫の生きる力もすごい。
でも猫はノラ猫で、
人を信頼していないので
人間があげる餌を食べません。
何日も食べないのです。
このままでは死んでしまう。

 ベッキーは手術にも立ち会い、
仕事の合間に猫を病院に訪ね続けました。
餌を食べない、と聞いて
たくさんの動物と触れ合ってきた経験から
話しかけるのが大事と知っていたから
ずっと話し続けました。

 ミケ、ミケ、
いい顔になってきたねえ

 と勝手にミケと呼んでました。
だんだん猫がベッキーのほうを向いて
明らかに、ベッキーのことを聴いてました。

 それからひょいと自分を撫でさせました。
それまでは病院の人が撫でようとしても
警戒していたのに。
 
 それはやっぱりすごい瞬間でした。

 かごの外に出して、
横たわる猫を撫でながら
餌を手からあげることにしました。
でもやっぱり食べないんですね。

 獣医さんにベッキーは頼みます。
もう少しトライしたい、いいですかと言って
またミケ、ミケと呼びながら
手から餌をあげました。

 すると猫がふんふんと匂いをかいで
くしゃみをして、ベッキーが笑って、
獣医の先生も笑って、
するとすっと食べました。

 やっぱりすごい瞬間でした。

動物は人間のようにはしゃべらないけど、
人間の言うことばを聴いてくれて、
信じてくれて、
動物ってやっぱり、人より純粋です。
その純粋な動物に惹かれて
生きている人たちも
なにかすごいなあと思います。

 親がいなくなってしまった子どものライオンを
放し飼いにしているアフリカのある自然公園に行って
ベッキーがキャンプしたときのこと
テントを張って、
赤ちゃんライオンを抱っこしたりして
そこへ大きなキリンが歩いてきちゃうときも
ベッキーは
話しかけてました。

 すると、キリンが来ないそうです。

 ベッキーすごいなあ

 話しかけることも、撫でることも
人間しかできないことだよなあ、と
また思いました。



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教えられること、教えられないこと
NHKの小さな旅という番組
日曜日の朝8時からやっています。

いろんな場所へテーマを絞って
訪ねる旅だが、
必ずそこに人が出て来て、
じわっとその土地の魅力が伝わってくる。

 NHKらしい派手ではない演出で
とてもいいです。

 先週は群馬のクラッシックが盛んな街を
取り上げていました。
ここのオーケストラのメンバーは
街の人や中学校で教えながら
音楽を伝えている。

 そこに85歳になってもまだ教え続けている
女性が出てきました。

 教えるときに大事にしていることとして

”ただ自分でやっているんじゃなくて、
他の人が弾くのを聴いて、
何か感じてくれれば、と思う。
 教えごとにならないですからね、
感じるということは”


と言っていました。

 誰かがここがこうだよ、って
そっと言ってくれると
ああ、そうかと
感じることも深まっていくように思います。


 

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いろんな考えがあるんだ……
 杉並区の公民館もよく利用します。
そこで見かけたマンガ小冊子(というよりも、
区からのインフォメーション)

杉並太郎・花子の議ーめざせ!減税自治体ー

 という題名。

 そういえば聞いたことあるなあ、
読んでみようと手にとりました。
 
 毎年予算を使い切ってしまうのではなく、
10パーセントほどを積み立てて、運用していけば
減税できる、というものでした


 同じようなことを松下幸之助さんも言っていて、
夢だけれど、毎年の予算を使い切ってしまわず
運用する。複利効果もあるから、20年後には
無税にできる。
 という考え方でした。

 なるほど、いろんな考え方があるなと思いました。
実際には、運用をどうするのか。
どの国のどの株、債券を買うのか。
決めるのは誰か。
必ずそれだけの利益を生み出せるのか、
具体的にはわかりませんが、
ハッとしますよね。

 税金を使い切ってしまわずに
運用することで、減税あるいは無税をめざす。

 でも個人個人としては
今の収入を使い切ってはいけなくて、
貯金、あるいは運用して
将来、リタイヤしたときにも生活できるように
準備しなければならない。
それと同じだ、と考えれば、
なるほど、とも思えます。
 
 それにしても松下幸之助さん、
考え方、違うなあ。
 &経済の人だなあ。


 考え方っていろいろあるんですね。
 

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横浜の小学校で、暴力、不登校の児童のための専任教諭配置
 昨日の読売新聞朝刊で、横浜市が来年度から、
いじめ、暴力行為、不登校など学校が抱える問題に
対応する専任教諭を配置するというニュースを読みました。

 その背景には荒れの低年齢化があるそうです。
昨年度の暴力行為は3397件で、
その前の年の532件からの大幅な増加だそうです。

 例えば小学校6年の男子児童が同級生とけんかして、
仲裁に入った児童の父親を殴る、など
「規範意識の欠如がはなはだしく、
 学校内で暴力が収まらない状況」だそうです。

 そうかあ、と思いました。
ことばでやりとりができれば、と思いました。

 自分の思いをことばにできないことが
発火になって、そのことばになりたいものと
できない悔しさが、手足にザーッと一気に
急激に流れていくと
手足が暴れて、相手に思いを訴えます。

 もしももっとことばでのやりとりができれば、
暴力は減ると、思います。

 殺し合わないために、ことばにして話し合う
とシュタイナーは言っています。
 たしかにそのような恐ろしいほどのエネルギーを私たちは持っていて、
そのエネルギーの固まりは、
最初は家庭のなかで家族や兄弟とやりとりをして、
幼稚園にいって、お友達や先生という初めて出会う社会で
さらに細分化して、ルールや文化を身につけ、
小学校ではお友達グループや、男子が、女子が、と性差を知り、
だんだんと形になっていきます。
 
 一生、このエネルギーの固まりとやりとりをしていかなければならないのが
人間だと思います。
ことばにできるかどうか、
それには聴いてくれる人がいるかどうか、
そしてことばでやりとりしている人たちが周りにいるかどうか、
だと思います。

 そういう意味で人間になるって
長い道のりですよね。
大人になった今でも、
ことばになるものとならないもの、
ことばにできないとき、ことばにしたのに伝わらない悔しさや悲しみは
ありますものね。


 ヴォルテでも幼稚園入園前のお母さんと子どものケアなどを考えています。
2、3年したら、そういう組織の立ち上げをしていきたいです。

 

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